こんにちは. 修士2年の井上です.
先日(12/11,12),UINSECワークショップが香川大学にて開催されました.
ワークショップでは口頭発表,ポスターセッション,各WGのミーティング,学生討論が行われ,各大学の今年度の活動を聞けたり,UNISECの目指す先を考える機会となりました.





さて,口頭発表では日大はSPROUTの話と今年度新入生教育についてお話させて頂きました.SPROUTの意義,宮崎研としてどんな風に社会貢献する事を目指しているのか,という事を伝えられて良かったな,と思います.
新入生教育については皆様似たような事で苦しんでいらっしゃるようでした.日大はこうした教育の難しさを,「人として,チームとしてけじめのある人を育て,誰かに甘えて頼っていては物は作れない,ということを目覚めさせる,その様な雰囲気を当たり前にしてゆく」という形で乗り越えようとしている事を伝えるよう努めました.なので一層,UNISON賞を頂けた事が嬉しかったです.




SPROUTという名前は,“SPace Research On Unique Technology”の頭文字で「独自の技術で宇宙開拓を」という思いを込めた名前です.
UNISEC学生討論で良く挙がる「新規参入団体にもっと入りやすい環境を,手厚く指導を」ということに対して,SPROUTの在り方は少し対抗するものかもしれません.しかし,とても日大らしい在り方です.

昨今,多くの大学が衛星を作る技術を習得し,単なるバス実証だけでは社会的に認められる意義とはならなくなっています.何のために衛星を作りたいのか,日大でははっきりした自覚というか,意志を固めた上でSPROUTプロジェクトが始まりました.自分たちの研究を,宇宙を舞台に実験したら,その結果がどんなフィールドのどんな研究者に喜ばれるだろう,という展望がはっきりしていて,かつ私たちは膜面分野で超小型衛星を利用しようとする試みを思いついたからSPROUTプロジェクトを始めたのです.SPROUTは「私たちにしかできない宇宙開拓の方法」だったのです.

「単に面白そうでやってみたい」という動機に無理やり社会的意義ある理学ミッションなどを載せたりするのは,本当に社会のニーズに目を向けているとは言えないと思うのです.自分たちでなくてはできない事とは何なのか,「独自」とは何なのか,それは本当に衛星開発をする事なのか,という事をよくよく見直す段階に,今超小型衛星開発の分野は置かれているのだな,と思います.

もしここが曖昧なまま衛星開発を初めてしまうと,目標は「東大・東工大」止まりで,決して追い抜くことはできない,イミテーションを脱する事はできないと私個人は考えます.もしはっきりした答えを持っているのならば,仮に初めて衛星開発に着手するのであっても,必ずやる,やれるのだろう,と思います.むしろ,衛星をツールとして利用するために自分たちで開発する事が可能で,それが選択肢にあげられるという証明と認知をしてくれたのが東大や東工大だったのではないかな,と私は捉えています.

さて,東大・東工大に頼るのはここまでです.私たちは自分の足で歩き始める時ではないでしょうか…


by S.Ino

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