こんにちは,博士1年の井上です.
4月23日は,SPROUTなどの宇宙実証に関する宮崎研の研究グループG2のミーティング初めでした.
宮崎研では研究テーマが今年度はG1~G4の4つに分類され,G2は膜面構造物を宇宙で実証するための,超小型衛星システム構築法,超小型衛星の姿勢決定・制御法,実証機そのものであるSPROUTの複合膜面構造物の設計・開発などといった技術確立を研究するグループです.SPROUT開発はこのグループに関係するものです.
グループメンバーは宮崎先生,荒木(研究員),山崎(D3),井上(D1),亀村(M2),間戸場(M1),田中・高草・松田(B4)の9名です.

M1,B4の修論や卒論の方針・研究背景などを話しました.発表者は3名.
1人目の間戸場君は宇宙で撮影した膜面のカメラ画像を解析して実験や解析の評価に必要なデータを取る為の,画像解析に関する研究で,SPROUTでもカメラ開発を担当しており,SPROUTが打ち上がったらそのデータから解析を行い,衛星のカメラ及び構築する画像解析手法の評価を行う感じです.
2人目の荒木さんは,SPROUTに搭載するガスカートリッジや配管,SMAの設計を担当しています.SMAとはカートリッジに穴を開けてガスが注入できるようにするための針を持った機構のことで,爆発の危険性も考慮すべきカートリッジをあらかじめ地上で開けた状態にして打ち上げるのは危険なため,密封状態で打上げ,軌道に乗ってから穴を開けられるように搭載している装置です.また,ガスを用いるミッションであるSPROUTでは真空環境下でのガスリークがコンタミやチューブの展開形状に対し悪影響を及ぼすので,リークを許容範囲内に収める設計を行っています.
3人目の田中君は,SPROUTの姿勢決定・制御システムを担当しており,制御アルゴリズム構築やその実装,磁気トルカの設計・製作,ジャイロセンサ,地磁気センサ,サンセンサの設計・製作,地上試験による性能評価及び他システムへの磁気干渉などの影響調査と対策などを行います.特に,複合膜面構造物を展開した状態での姿勢がどうなるか,制御をどのようにどれくらいするのかが,複合膜面構造物の実用化に向けて実証すべき大きな課題であり,これらが宇宙で実験できればデオービットの軌道計算の精度向上や制御アルゴリズムの構築にとって有用なデータがとれるはずです.即ち,目指すところは複合膜面構造物の動解析,姿勢・電力・軌道のシミュレーションを相互に活用できるようなシミュレータ構築です.難しいテーマですが, Prof. Mが用意した研究ミーティング資料のフォーマットを無視できる,田中君の度胸と自由さと大胆さをもってすれば必ずやり遂げられると信じています(笑)

間戸場君の発表資料,荒木さんの発表資料,田中君の発表資料
「間戸場君の発表資料」「荒木さんの発表資料」「田中君の発表資料」



by S. Inoue

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