【SPROUT打ち上げまで37日です!】
皆様,こんばんは.
一昨日に引き続き登場の修士2年の上原です.

あと1ヶ月+αで打ち上げということで,これから連日皆様にSPROUTを知ってもらい,打ち上げの時にはSPROUTマスターになってもらおうと思い更新していきたいと思います.
SPROUTマスターになろう!第四弾は,昨日に引き続きましてSPROUTのアマチュア無線ミッションについて説明いたします.本日は実際の運用についてお話できればと思います.

昨日から説明させていただいていたアマチュア無線ミッションですが,SPROUTの工学ミッションと並行して順次進めていければ思っています.平日は,主に工学ミッションデータのダウンリンクや各機能確認をさせていただき,休日(土日)は,アマチュア無線ミッションを受信,交信していただこうと考えております.ただ平日休日限らず,CW/FM運用でテレメトリデータのダウンリンクを行いますので,いつでも受信は行っていただけるようになると思います.

以下に各アマチュア無線ミッションの運用方法を簡単に書きたいと思います.

まずは,SPROUTの電波(宇宙からの電波)を受信するためにはいくつかの事柄を知ってもらい,準備してもらう必要があります.知らなければいけないことは,SPROUTの発信している周波数と電波形式,SPROUTの運用モードとそのフォーマット(文法)です.準備しなければならないことは,受信,交信ができる無線設備(解析ソフトウェアも含む)です.またアップリンクを行うにはアマチュア無線資格が必要になります.それを踏まえての難易度も表してみました.

【SSTV】難易度:★★
SSTV運用は土日に実施することを検討しています.MMSV等のフリーソフトを活用してもらい,受信していただくことになると思います.ロケットから宇宙に放出されてすぐに,地球撮影をしてSSTVでダウンリンクをしようと考えております.そのため,これが打ち上げ後最初のアマチュア無線運用となります.SPROUTのSSTV送信では,このように,搭載カメラで撮影した写真を送るのと,予めSPROUTのICに保存されている14枚の画像を送るのの2種類の画像送信を考えています.そして,特に,後者の14枚の画像をコンプリートした人には,何か特典を!と検討しています.
■ダウンリンク周波数:437.600MHz
■ダウンリンク電波形式:F3F
■送信出力:450mW
■無線設備:ハンディ無線機,手作りアンテナで受信はできます.フリーソフトも活用するため,PCは必要です.

【デジトーカ】難易度:★
デジトーカ運用も土日に実施することを検討しています.デジトーカの音声信号は無線機を準備してもらい,アンテナで受信してもらうことになります.
■ダウンリンク周波数:437.600MHz
■ダウンリンク電波形式:F3E
■送信出力:450mW
■無線設備:ハンディ無線機,手作りアンテナで受信はできます.

【音声・文字メッセージボックス】難易度:★★★
音声・文字メッセージボックス運用も土日に実施することを検討していますが,この機能は無線家の方にアップリンクをしてもらうこととなるため,日本大学ではアマチュア無線資格と音声内容の確認をさせていただいた後,運用を実施していただこうと考えています.
■アップリンク周波数:VHF帯
■アップリンク電波形式:F2D
■ダウンリンク周波数:437.600MHz
■ダウンリンク電波形式:F3E(音声),F2D(文字)
■送信出力:450mW
■無線設備:送受信できる無線機,アンテナが必要です.専用のソフトウェアを配布する予定ですので,PCは必要です.

【カメラ撮影権の開放】難易度:★★★
こちらもメッセージボックス同様に無線資格と音声内容の確認をさせていただいた後,運用を実施していただこうと考えています.カメラのシャッターを自分できって,ダウンリンクができたら興奮すること間違いなしです!SSTVでダウンリンクもできます.
■アップリンク周波数:VHF帯
■アップリンク電波形式:F2D
■ダウンリンク周波数:437.600MHz
■ダウンリンク電波形式:F3F,F2D
■送信出力:450mW
■無線設備:送受信できる無線機,アンテナが必要です.専用のソフトウェアを配布する予定ですので,PCは必要です.

音声・文字メッセージボックスやカメラ撮影権の開放はあくまでも「衛星を制御するコマンド」には当たらないため,一般のアマチュア無線家の方にも利用していただくことが可能となっております.

ホームページでは,Operationページより打ち上げ情報をはじめ,各運用方法,スケジュール,運用ソフトウェア,テレメトリフォーマット,受信報告ページを順次公開する予定です.
SPROUTのホームページ


人工衛星の電波を受信しているアマチュア無線家で構成された日本アマチュア無線協会(JAMSAT)という団体があり,人工衛星の電波を受信するために必要な設備,知識などをホームページにて分かりやすく解説しています.ぜひJAMSATホームページも一緒にご覧下さい.入門者向けページもあります!そこのあなたも今日から衛星受信を趣味にしませんか?

ということで,3日間に及んだアマチュア無線ミッションの紹介ですが,次回からは工学ミッションのメインミッションである膜展開ミッションについて修士1年の丸木から説明致します.