【SPROUT打ち上げまで31日です!】
皆様、こんばんは
修士2年の角川です。

先日まで、SPROUTのミッションに関して紹介を行なってきました。本日からはそれらのミッションを実現するために、どのように衛星のシステム設計を行なって来たのかを紹介していきたいと思います。

設計とは、要求から具体的に、どんな機能が必要で、どうゆう条件下で、どうやって実現するのかを考慮し、部品を選定したり、値を決定して仕様を特定していくことです。
色々考えて試してみた末、要求が実現できなければ何度も繰り返して行なっていく根気のいる作業ですが、達成すればそれだけ達成感があるものだと思います。
要求は、ミッションを実現するためには何をしなければならないのか、どのような条件の下でシステムが動作しなければならないのか実際の衛星の運用を予測した上で、定義していきます。衛星設計では特に、実際に衛星がさらされる環境(ロケットの打ち上げ時振動、衝撃etc…)や、宇宙環境(無重力、真空、熱、放射線etc…)などを想定して要求を決めていきます。また、外部から要求をもらうこともあります。

運用想定

要求の種類としてSPROUTでは主に3つあります。
ミッション要求:SPROUTのミッションを達成するために必要なことを定義したもの
システム要求:衛星を運用する上で必要となることを定義したもの
安全審査要求:衛星がロケットに対して安全であるために必要となることを定義したもの

これらの要求に対して以下の用に分類分けをし設計を行なっていきました。それぞれの設計の詳細につきましては随時更新を行なっていきたいと思います。

▾ミッション系
• カメラ系設計
• 膜面展開系設計
• 姿勢決定・制御系

▾バス系
• 通信系設計
• 電源系設計
• 構造系設計
• 熱系設計
• OBC系設計
• インヒビット設計

宮崎研究室では2008年に打ち上げ、現在運用中のSEEDS-Ⅱの設計を流用することによって、より信頼性の高い設計を行なっています。

それぞれのパートで設計が終わるとそれぞれのパートで設計したシステム同士を統合して、環境試験を行ってシステム全体として問題がないことを確認していき。。。ということになりますが、この話はまた後日、紹介させて頂きたいと思います。

【運用予測】
現在SPROUT開発チームでは運用計画を練っています。ざっくりとした予測ですが、SEEDSは1200bpsなので1日4パスとすると、1日あたり300パケットダウンリンクできます。
SPROUTにおいて、9600bpsダウンリンクを行なえるためもう少し、多めにダウンリンクできることを見込むと2014年6〜7月に初期運用、8〜9月にミッション系確認、10月〜2015年1月に姿勢制御系ミッション、2〜3月に複合膜面展開ミッションとする計画です。
また、複合膜面展開後は面積展開率85パーセントを想定するとおよそ2、3年で軌道降下するであろうと予測をたてています。

それでは次は、システム全体について、修士2年の藤原くん、よろしくおねがいします。