【SPROUT打ち上げまで29日です!】
皆様、こんばんは。
修士2年の吉野です。

昨日の全体システムから引き継ぎ、今日からはSPROUTのサブシステム(OBC、電源、カメラetc.)について紹介していきます。初回の本日は通信系サブシステム設計についてです。

SPROUTでは、①地上局から送信された工学/アウトリーチミッション系のアップリンクを受信・処理して衛星全体のフライトマネージメントを行うFMRサブシステム(Flight Management Receiver ― )、②衛星の電池電圧や発電量などの衛星の動作状況(ハウスキーピングデータ)をモールス信号として衛星から送信するCWサブシステム(Continuous Wave ― )を通信系サブシステムと呼んでいます。

■FMRサブシステム

FMRは工学ミッション用のFMR1とアウトリーチミッション用のFMR2の2回線があり、これらシステムの大まかな機能は以下のものとなっています。
●地上局からのアップリンクの受信・解析処理・各サブシステムへの命令
●アップリンクコマンドのセキュリティチェック(整合とれたらコマンドを処理)
●工学(FMR1)/アウトリーチ(FMR2)用の2回線且つ互いの代替を務められる冗長設計
●バス系サブシステムのリセット
●アンテナ展開(FMR1とCWからの2信号による展開-2インヒビット-)
FMRはアップリンクを受信・処理するシステムなので、SPROUTではFMRを最上位の命令送信MPUとしています。そのためバス系のリセット等の重要な処理を行うので確実な動作を行う必要があり、SEEDS-IIとほぼ同様の回路構成・システムにしています。

■アップリンクフォーマット

地上局から衛星には上図のようなアップリンクフォーマットに沿って、先頭からコールサイン、セキュリティバイト、強制実行・バス選択バイト、実行時間、コマンド、備考データの順に送信し、日大局と他局のアップリンクの判定にはセキュリティバイトという暗号キーを入れて対処しています。詳しくは今後公開しますコマンドフォーマットをご覧ください。

■CWサブシステム

CWは各サブシステムから衛星の状態に関するデータを収集し、モールス信号による地上へのハウスキーピングデータ送信を行います。発するモールス信号には衛星や運用状況に応じて以下のようなモードがあります。
【初期モード】アンテナ展開後、アップリンクが通るまでのモード。
【通常モード】常用するCWモード、基本的なHKデータを送信する。
【膜面展開前後モード】通常モードに加え、ミッション系の情報も送信する。

上記のフォーマットは、本日ホームページで公開しましたのでそちら(pdfファイル)をご覧ください(随時詳しく更新していきます)。

以上、今回は通信系サブシステムについての紹介でした。明日も引き続き吉野が、SPROUTの電源系サブシステムについてご紹介します。