【SPROUT打ち上げまで25日です!】
皆様,こんにちは.
お久しぶりに登場の修士2年の三田です.
SPROUTの打ち上げが1ヶ月を切っていることに時の流れの早さを感じております.
SPROUTマスターになろう!
本日はカメラ系システムの設計について紹介します!

SPROUTにはカメラが3つ搭載されています.以前お伝えしました通り工学ミッション(複合膜面展開)に2つ(通称CAM1・CAM2),アウトリーチミッションに1つ(通称CAM3)用います.工学ミッション時にはCAM1システムとCAM2システムが同期を取って撮影します.複合膜面の展開挙動を複合膜面構造物に添付された再帰性反射テープを特徴点とし,展開時および展開後の画像における特徴点の3次元位置をステレオ視によって復元することを目的としています.そのため,複合膜面構造物の大きさ,角度,膜とカメラの相対的な取り付け位置から,水平,垂直の画角が65°以上,82°以上のカメラによって撮影を行います.

三次元位置復元


CAM1,2システムはCDH1またはCDH2からのコマンドにより実行されます.複合膜面構造物の展開コマンドの際にはCDHからのコマンドにより待機となり,INFからのフラグにより撮影を行うシステムとなっています.CAM3システムはCDH2からのコマンドにより実行されます.ADCシャッターの際にはCDH2からのコマンドにより待機となり,ADCからのフラグにより撮影を行います.撮影枚数はCAM1,CAM2システムが最大14枚,CAM3システムが最大6枚まで撮影可能です.また,連続撮影の際にシャッターを切る間隔をアップリンクにより変更することが可能です.

CAMフローチャート


撮影された画像はROMに保存されるのですが,画像データの処理に用いられるMPUとカメラの動作速度が異なるため,データラインを直接繋いでしまうとデータ保存が出来ません.そこで,FIFOと呼ばれる素子に一時的にデータを保存し,その後ROMに保存するシステム構成となっています.FIFOはFirst In First Outの略で最初に入ってきたものを最初に処理する『ところてん式』とイメージして頂ければわかりやすいと思います.また,軌道上で複合膜面構造物の展開を行う場合,太陽や地球の逆光によって展開の撮影が困難になるため衛星が日陰時に撮影を行います.そのため,日陰時に膜面を照らし,安定した光源のもと撮影を行うためにCAM1,CAM2システムが取り付けられる構体面にパワーLEDを取り付けます.
CAM1,2システムとCAM3システムはROMの数やパワーLED,シャッターフラグを送るシステム(INFかADC)の違いはありますが,ほぼ同じシステムと言えます.

システムダイアグラム


簡単にですが,SPROUTのCAM系システムの紹介は以上です.
明日は膜展開設計をM1丸木がお送りします!
SPROUT CAM班 Mita