【SPROUT打ち上げまで20日です!】
皆様,こんにちは.昨日に引き続き修士2年の吉野です.

SPROUTマスターになろう!
今日からの二日間は、衛星を軌道投入する独自開発のPOD型分離機構”N-POD”について、全体概要と詳細設計(明日)についてご紹介いたします。

■独自開発分離機構“N-POD”


一般的に、人工衛星はロケットに搭載された後各衛星が投入される高度まで運搬され、各高度到達後軌道投入されます。その中で、今回設計開発したN-PODは衛星を軌道上へ放出することがミッションになっています。

■N-POD概要
①衛星収納から放出までの流れ
衛星は分離機構側面から収納し、展開蓋を保持展開機構(HRM)によって固定した後ロケット側へ引き渡され、ロケット内部に取り付けられます。打ち上げ後ロケットからの電気信号をもって蓋の保持展開機構を動作、最終的に内部にある押し出しバネによりびっくり箱の要領で衛星を押出して軌道上に投入します。

②設計開発
構造的には打ち上げ時の振動・衝撃にも耐えられるよう頑丈で変形しづらい材料・機構で設計し、衛星押出し時の分離速度の減衰を小さくするために内部にガイドレールを設け表面処理を行うなどを考慮しています。電気的な部分では、ノイズ等の影響で誤動作が発生しないようインヒビット設計した制御基板をPOD側面の制御ボックス内に取り付けており、ロケットからの制御信号を受信することで展開蓋を保持する保持展開機構(HRM)のニクロムカッタへ電力供給・展開動作を行っています。また分離機構がロケットとのインターフェースとなっているため、ロケット・衛星間での取り決めの元、構造的・電気的インターフェースの決定・設計を行い、構造的にも電気的にも条件を満たせるか環境試験による実験・解析を行ってきました。

■分離機構搭載品・仕様
寸法:343×400×400[mm](台座込み)
搭載方式:側面搭載方式
分離方式:分離バネ放出方式
電気的I/F:ディスクリート信号により分離(2インヒビット)
展開方式:ニクロム線によるワイヤーカッタ方式、展開後ロック機構付きバネヒンジによりロック
誤展開防止:通電回路の3インヒビット設計
主な構成品:衛星搭載部(パネル、押し出しバネ・板、ガイドレール、)、保持解放機構、制御ボックス(基板、電池)、台座

以上簡単ですが本日は分離機構の概要の紹介でした。明日は分離機構の構造的・電気的な詳細設計についてです。