【SPROUT打ち上げまで17日です!】

皆さま,こんにちは.
修士1年の大日向です.

SPROUTマスターになろう!昨日に引き続き,環境試験について紹介していきたいと思います.本日は,衝撃試験について紹介していきます.

【衝撃試験】
ロケットに搭載されるとき,衛星はフェアリングで保護された状態で打ち上がることになります.フェアリング内に衛星がいるので,ロケットが宇宙に打ち上がったら,フェアリングを分離してから衛星を放出することになります.ロケットがフェアリングを分離する方法は,火工品を爆発させて分離することになるため,少し強い衝撃が衛星に加わります.その衝撃で衛星が壊れないかどうか試験する必要があります.
フェアリング分離

振動試験でお伝えした時と同じで,フェアリング分離時の衝撃で,もし衛星が壊れてしまったら,ロケットや主衛星に部品がぶつかって,傷をつけてしまう可能性があります.そういったことは,副衛星ですから,絶対に起こしてはいけません.
分離機構分離機構

衝撃試験でも,衝撃試験機をお借りして,実際のフェアリング分離時の衝撃を模擬した衝撃を加えることになります.
衝撃試験は,振動試験と少し考え方が違っていて,プロトタイプモデルとフライトモデル,共に同じレベルの衝撃を加えることとなります.衝撃ですから,プロトタイプモデルが大きな衝撃を加えるとなるとその分壊れる可能性も大きくなりますので,そういったことはせず,基本的には,実際にフェアリング分離時に予想される衝撃を上回る衝撃を加えてあげればよいです.同じレベルの衝撃をプロトタイプモデルでは2回与えることによって,衝撃耐性があるかどうかを実証しています.

衝撃を加える方法は様々あり,例えば火工品を使用するものや,落下式などの剛体運動によるもの,ガス銃や打撃装置などによる伝搬波によるものなどがあります.SPROUTでは,ガス銃と打撃装置を用いて衝撃試験を行いました.
衝撃試験の様子

直接衛星に衝撃を加えてしまうと,その衝撃で機構が変形してしまうかもしれませんし,実際はロケットとの接合部から衝撃が伝わるので,それを模擬するために,上の図のような衝撃板を用いて,衝撃を加えることになります.

衝撃を加えると,衝撃板は,このように変形してしまいます.
衝撃板

衝撃はいかに大きなものかがこれで分かるかとおもいます(テストショットを何回かしているので,傷だらけですが...).SPROUTは無事,この衝撃試験を通過することができました.きっと,実際にフライトモデルが軌道上で衝撃が加わったとしても,耐えてくれると自信を持っています!

以上,本日は衝撃試験についての紹介でした.明日は,恒温槽試験について,修士2年の藤原さん,宜しくお願いします!
SPROUT STR Ohinata