【SPROUT打ち上げまで12日です!】

皆様,こんにちは 修士2年の藤原です.
SPROUTマスターになろう!本日はベイクアウトについて説明します.
今日が環境試験シリーズの最終章となります.

ベイクアウトとは,真空環境では有機材料の一部が揮発してしまいます. 揮発した分子は電子回路や可動部に再付着し、衛星の動作に深刻な影響を与えてしまう可能性があります.このような揮発ガスのことをアウトガスと呼びます.SPROUTではアウトガスを放出しないように考慮しケーブル1本から慎重に部品を選定し使用しています.しかし,それでも少なからずアウトガスが放出してしまいます.SPROUTは,小型相乗り副衛星ということもあり,主衛生や他の相乗り副衛星にアウトガスによって影響を与えることにもなり得るため,衛星を宇宙にもって行く前にあらかじめ熱真空槽にいれてアウトガスを放出させておき,宇宙にもって行く時にはアウトガスを放出しないようにしておきます.それがベイクアウトです.
SPROUTで行ったベイクアウトの条件は,アウトガスは高温時に放出しやすいということもあり,温度を35℃以上に設定しベイクアウトを行う時間を24時間行いました.また,この時にアウトガスがどれだけ放出されたかを確認するためにベイクアウト前後の質量計測を行います.下の図がベイクアウトの試験様子です.

ベイクアウト試験様子


また,SPROUTの温度が高すぎても低くなってもいけないため下の図のように熱電対を貼付しベイクアウトを行っている間は,温度を監視します.

熱電対の貼り付け様子


このような試験を行った結果,ベイクアウトを行っている間の温度履歴と圧力履歴は以下のようになりました.

温度,圧力履歴


このようにしてSPROUTではベイクアウトを行いました.また,熱真空試験や真空槽試験をこのベイクアウトを行う前に行っていたこともあり,アウトガスの放出は宇宙上では,ほぼないと考えています.
SPROUTのベイクアウトは以上となります.

明日からは,地上局ソフトについて説明します.まずは,地上局ハードウェアについて山口君が紹介します.