【打ち上げまであと5日です!】

こんばんは修士2年の角川です。SPROUTマスターになろう最終日です!
本日は打ち上げ後の運用スケジュールに関して説明させて頂きます。

[打ち上げ後の運用スケジュール]
以前 4-1.運用予測において、ざっくりとした SPROUTの運用予測をお伝え致しました。今回は、もう少し詳しく、SPROUTの運用について説明したいと思います。
以下の表は詳細な運用計画です。



本日はこの中の1日目1stパス(SPROUT初期モード)について詳しく説明させて頂きたいと思います。

SPROUTはロケットから放出された後、アンテナ展開を行います。

SPROUTがロケットから放出されるとSPROUTの全システムは初期モードに入ります。SPROUT初期モードの主な目的は収納されているアンテナを展開することです。アンテナ展開機構はアンテナに拘束されているダイニーマ(釣り糸)をニクロム線で焼き切り展開する仕組みになっています。

万が一アンテナが展開しないということがあると、地上局からのアップリンクが通らず、また、ハウスキーピングデータも拾えないためSPROUTが衛星として機能しなくなってしまいます。そのため、初期モード中は、万が一、一発でアンテナが展開しなかった場合(例えば想定していたよりもアンテナ展開部のニクロム線温度が低温になってしまっていた場合など)を想定して30分に1回アンテナ展開機構がニクロム線を加熱することを繰り返すようになっています。

無事に地上でハウスキーピングデータを所得できて、アンテナが展開されていることが確認できたら、地上局からSPROUTにコマンドを送ります。

このコマンド(SPROUTが衛星放出後初めて地上から受けるコマンド)をトリガーとして、SPROUTは初期モードから通常モードに遷移し、30分に一回行っていたアンテナ展開をやめます。以下の図はSPROUT初期モードのシーケンスを図にしたものです。どのサブシステムが何をトリガーにして動作を行うのか、サブシステム間の相互作用を明確にした図です。



このようにして、地上局とSPROUTとの通信が確立されます。このあとは順次衛星の機能健全性を確認して行く計画となっております。