【打ち上げまであと5日です!】

こんばんは.修士2年の上原です.SPROUTマスターになろう最終日のおおとりを任せてもらいました!本日は打ち上げ後の運用スケジュールに関して既に角川から説明させていただきました.私からはSPROUTのアウトリーチ計画という視点で運用計画をお話しようと思います.

SPROUTが初期運用を終え,衛星の機能健全性を確認していくフェーズでは私たちの工学ミッション機能と並行して,アマチュア無線ミッション機能も段階的に確認運用していきます.平日は,主に工学ミッションデータのダウンリンクや各機能確認をし,休日(土日)は,アマチュア無線ミッションを受信,交信していただこうと考えております.ただ平日休日限らず,CW/FM運用で衛星の基本データ(ハウスキーピングデータ)のダウンリンクを行いますので,いつでも受信は行っていただけるようになります.全体運用シーケンスからみたアマチュア無線ミッションとしては,以下のように段階的に開放するスケジュールを計画しています.

■アマチュア無線開放フェーズ1
 デジトーカ,SSTVダウンリンクを実施致します.
■アマチュア無線開放フェーズ2
 音声・音声メッセージボックスアップリンク・ダウンリンクを実施致します.
■アマチュア無線開放フェーズ3
 地球撮影シャッターアップリンク,地球画像SSTVダウンリンクを実施致します.

→各アマチュア無線ミッション機能の詳細はこちらのページへ.

ここまで読んだだけでは「アマチュア無線といえど,敷居が高いなぁ.私では無理だなぁ.」なんて思う方がほとんどではないでしょうか.ですが,実は衛星の電波を受信するだけであれば,無線免許は必要としないため,一般の方にも衛星からの電波を受信してもらうことができます!
宮崎研究室では2008年に打ち上がったSEEDS-II(CO-66)や缶サットとともに多くの方に宇宙をもっと身近に感じてもらえるよう,興味を持っていただけるように草の根的な活動を積極的に行っています.
様々な宇宙イベントやハムフェアでの展示,JAMSATシンポジウムでの発表,UNISEC(大学宇宙工学コンソーシアム)への参加,小中高生を対象に手作りアンテナを製作し,衛星の電波を受信するイベントも開催しています.

また,SPROUTではマイクロメッセージプロジェクトという企画も行い,一般の方から宇宙へ向けてのメッセージや写真などを応募しました.

→応募メッセージギャラリーはこちらのページへ.

アウトリーチ活動は開発や研究とは違った視点で”宇宙”や”工学”について考えるきっかけを与えてくれる有意義な活動であると思います.SPROUTが無事宇宙から電波を出し続けてくれるようになれば,SEED-II,SPROUTの電波を受信するイベントや宇宙イベントでのSPROUTのEM(エンジニアリングモデル)の展示など今後の宇宙工学分野へ関心を持っていただけるよう精力的に活動していきたいと考えています.

皆様,約一ヶ月に渡った「SPROUTマスターになろう!」ですが,内容はぎっしりでしたので,最後まで読破してくださった方は,もう”SPROUT”を語れる?レベルにいると思います!
明日からは,打ち上げ直前準備の様子や研究室の雰囲気など書いていきたいと思います.