Archives

You are currently viewing archive for 09/2015

2015年09月04日(Fri): 新居浜

Category: General
Time: 13:23
Author: asel
昨日,今日と,「高専スペースキャンプin四国2015」にお邪魔しています.高専の皆さんも,昨年度から文科省さんの宇宙航空科学技術推進委託費による活動を行っていて,CanSatやモデルロケットの講座や大会をやっています.今後は,CubeSatを2つ開発する予定だそうです.衛星設計コンテストにも,その概念設計で応募をされているそうで,楽しみです(こういう高専さんを卒業した学生さんが日大にも来てくれたらなあ).

新居浜は,のどかでいいところです.


2015年09月09日(Wed): ミーティングの日

Category: General
Time: 22:16
Author: asel
今週は学部2年生のグライダーの曳航実験ウィークで,月曜は事前準備,火曜,水曜,金曜が本番の授業のはずでしたが,昨日,今日と雨で実験(フライト)はできず,月曜の事前準備の時の飛行データを解析してもらう,ということになってしまいましたね.ちょっと残念ですが,金曜は晴れてほしいですね.

さて,今日は水曜ということで,まずはSPROUTのミーティングがありました.膜展開ミッションの結果をSPROUTのホームページに載せましょうだとか,メッセージボックスなどのアマチュア無線ミッションの準備を始めましょうだとか,姿勢解析の話だとか,地上局ソフトの話だとか,いろいろあって,おもしろかったです.
【すぷミー】

引き続いて,航空機実験のミーティングもあり,AIの確認とかをしましたが,こちらは他大学さんや企業さんも含めた研究プロジェクトで,衛星プロジェクトとは求められるものが違っているので,来年1月は,そのあたりもしっかりおさえつつ,満を持して実験に臨む,という状況にしたいですねえ.
【航空機実験ミーティング】


p.s. 今日の午前中は,学部の関係で,科学技術・学術審議会総会というのを傍聴して,勉強させてもらってきました.普段は自分には縁のない世界ですので,ちょっと新鮮でした(第5期科学技術基本計画の内容を,大学の今後の方向性にどう反映していくのか,ですかねえ).【癒されます】



2015年09月16日(Wed): 後期

Category: General
Time: 21:31
Author: asel
今日は後期の初日ということで,ガイダンスと避難訓練が行われました.キャンパスの人口密度が一気に増えて,「ああ.始まったなあ」って気分になりますね.後期もがんばっていきましょう,というところでしょうか.

といっても,今日まで北大で行われている機械学会の年次大会に出ていて,今日のガイダンスを欠席されている先生方も結構,いらっしゃって,ちょっとうらやましいです(自分は,昨日の最終便で帰ってきました・・・).

さて,研究室はというと,SPROUT関連の他,航空機実験に向けた実験装置の製作やデータ処理方法の確認など進められていますね.実験装置が出来てくると,おもしろくなってくるのかなと.

それと,毎年恒例の研究室ウェアづくりも進んでいるようで(今年はパーカーだそうです).
【275】

p.s. 明後日は品川でマルチボディダイナミクス協議会の技術講演会,来週の土曜は理工学部の駿河台校舎1号館CSTホールで川口先生の講演会です.


Category: General
Time: 19:29
Author: asel
今日は水曜ということで,345室ではいつもの風景(= SPROUTミーティング)が繰り広げられていましたが,そろそろ世代交代の時期ですねえ.世代交代すると,SPROUTの開発メンバーが完全にいなくなるので(B1の時に手伝っていたメンバーが1人いますが),どうミッションを続けていくのか,不安と期待が入り混じる,ってところでしょうか(メッセージボックスとかの無線ミッションがありますからねえ).

教員も世代交代で,これからは,SPROUTや学生主体の新規の超小型衛星開発は山崎先生が名実ともに仕切っていくことになるかと思いますし,時代は流れていくなあって感じです.まあ,実質的には,既に山﨑先生が仕切っているので,あまり変わらないですが.
【いつもの風景】

では,私はどこに進んでいくんでしょうねえ.

な~んて言っていると,「こいつ,大丈夫か?」って言われそうですが,自分は柔軟構造や展開構造関係の理論と戯れつつ,大型宇宙構造物を目指していくのかなあと.

もともと,構造工学という分野は,先進的な研究分野というよりは,設計の基盤となる分野で,力学できちんと設計を語れる人,現象を理屈で解釈できる人を育てるという,人材育成が重要な課題となっている分野だと思います.その意味で,そういう人材育成の場(実機開発を経験できる場など)をつくっていくのが大学教員の使命となってくるのかなあと.

その上で,宇宙に関して言えば,現在は,(1) 衛星搭載の各種アンテナや望遠鏡などにみられるような超高精度構造,(2) ソーラーセイルのように,超軽量で大面積を有する構造,そして,(3) 必要十分な剛性があって,かつ,軽量な高比剛性超大型構造の3つに関する研究が最先端なのかなあという気がしています.

これら3つは,いずれも,熱や材料,制御と密接に絡み合っていますので,結局は,システム全体がわかっていないときつい,という感じになりそうですが,とにかく,宇宙における構造工学分野は,この先10年は,この3つかなあという気がなんとなくしています.少なくとも,(1)と(2)は,実際に走っている話が多いですしね.

で,(3)については,費用対効果・実現性が問われる現在,なかなか難しくなってきている気がしますが,逆に,そういう厳しい条件の元でやることで,何かが生まれる気がしています.

とまあ,一応,あいまいに書いておきましたが,気持ちとしては,「何か」ではなくて,実際に高比剛性超大型構造であんなミッション,こんなミッションを実現したいって感じです.

ということで,自分は,これからは,(2)と(3)を頑張りながら,そのために,超小型衛星も利用していけたら楽しいだろうなあと思っています.

※ といっても,こういうことに興味のある学生さんは少ないかもしれないので,研究室での卒論や修論は,メンバーの希望に合わせてテーマ設定していくのかなあという気も若干していますが.



2015年09月25日(Fri): 明日は駿博会の特別講演会

Category: General
Time: 21:10
Author: asel
明日は駿博会の特別講演会が駿河台1号館のCSTホールで開催されます.OBの皆さんも,是非,ご参加ください.


さて,今日は,ゼミや研究室全体のミーティングが3つ続いて,お疲れ様でしたって感じです(航空機実験,きっちりやりたいですね).
【ほっと一息】

で,その合間には,3月に卒業したキャッスルコンピュータの松坂君と,上司の方々が来られて,衛星運用のこととか,いろいろお話を伺いました.これからどうなっていくか,楽しみです.

それから,今日は,OBの田所さん(TOYOTA)もリクルータの関係で来られていたらしいですが,時間が合わなくて,会うことができず,残念・・・



2015年09月28日(Mon): 川口先生の講演会

Category: General
Time: 00:32
Author: asel
一昨日は,駿河台校舎のCSTホールで川口先生の講演会があり,文字通り,有意義な時間を過ごすことができました.衛星工房の学生さんもかなり参加してくれて,うれしかったです(せっかくなので,終わった後,みんなで記念写真でも撮ればよかった・・・).

川口先生のお話は,いろんなことを示唆してくださるもので,勇気づけられたと同時に,戒めにもなるものでした.多分,講演内容は何かの形で資料として残ると思うので,参加しなかった学生さんには(教員の方々にも)読んでほしいなあと思います.

ただ,参加した学生さんが,講演の表面的なところだけに目がいってしまって,自分の都合のいいように解釈してしまっていないか,というのが気がかりです(もちろん,これは,私も含め,参加した全員に言えることですが).

例えば,講演の中では,とても示唆に富んだ,いろいろなお話があり,その中には,「宇宙の場合,innovationはseeds driven」,「過去にとらわれない」,「論文は過去のものであって,未来を語るものではない」,「不完全であることを恐れない」,「変人であることを恐れない」,などといった話もありましたが,それを聴いて,学生の皆さんはどう感じたのか・・・.

なので,パネルディスカッション(妙に緊張したなあ・・・)では,あえて,「挑戦することは大事だが,できないことをやってもしょうがないわけで,できる可能性があるかどうかの見極めはどうするのか? 見極めは必要ないのか?」っていう質問(正直,つまんない質問ですが)から入ったのですが,当然のことながら,前もって論理的にきちんと検討しておくことが前提となるといった感じの話になりました.そこの部分を,学生の皆さんはどう理解したのか・・・背景となるもの,前提をわかった上で聞いていたかどうか・・・

何事にも「前提」があるわけで,議論をする際には,当然,「前提」が成り立っていることを「前提」に,議論を進めるわけですが,その「前提」が成立していないと,どうにもならない・・・

「あいうえお」がわからないと,小説は書けないし,足し算・引き算ができないと,数学の理論を考えることはできないでしょう.小説を書くのに,過去の作家の小説を読むだけでは新しいものは描けないでしょうし,過去の数学の論文を読んだからといって,数学の新しい理論をつくれるわけではないでしょう. でも,新しい小説を書こうと思ったら,「あいうえお」はできないと難しいでしょうし,数学の理論をつくろうと思ったら,足し算・引き算くらいはできないと難しいでしょう.

だからこそ,高校まで,答えがわかっていることをせっせと勉強するわけですし,大学の授業の多くも,答えがわかっていることをわざわざ勉強するのだと思うんですよねえ.別に,工業力学を勉強したからといって,新しい宇宙機をつくれるわけではないけど,でも,工業力学くらいは理解していないと,宇宙機の設計とか,厳しいですよねえ.

その他,変人がどうの,という話も,変人と言われることを恐れずにやることは大切ですが,変人であれば何かができるのかといったら,それは全く別の話で,そんなことは当たり前のことですが,その当たり前のことを,参加した全員がわかった上で聞いていたのかどうか・・・

そのあたり,ちょっと不安になるような雰囲気がなかったわけでもないですが,まあ,さすがに,大丈夫ですかね.


それから,これを書くと,精密の青木先生にお叱りを受けそうですが,あえて書くとすると・・・

講演会の後の懇談会では,いろんなことが話題になりましたが,その中で,宇宙エレベータも話題になりました.宇宙エレベータに対しては,多くの航空宇宙関係の研究者・技術者は懐疑的であるような気がします.その理由が,「技術的に無理だから」というものであったとしたら,それは間違いだと思います.科学者・技術者として,周囲から,「宇宙エレベータは実現できますか?」と質問されたら,それに対してきちんと答えられるようにするのが,それに携わる科学者・技術者,あるいは,学会の役目なんだろうと思いますので,「技術的に無理だから」と思うのであれば,本当に未来永劫,無理なのか,その根拠を示すべきでしょう. その意味で,川口先生が航空宇宙学会長の時に,宇宙エレベータに関する検討会(でしたっけ?)をつくって,関係者の方々が検討したのは,すごく大切なことだったと思います.

ただ,じゃあ,なぜ,私が普段,宇宙エレベータに対して懐疑的かというと,宇宙エレベータを推進している方々が,科学や技術に対してどこまで誠実であるのか,疑問を感じているからです(つまり,「前提」が成り立っているのかどうか,疑問を感じているからです).

宇宙エレベータを実現したいと思うのであれば,①技術的課題,②コスト,③利用価値(使い道,ニーズ)の3点について,真剣に検討して,どうやれは実現できるのか,その道筋を社会に対して示すべきだと思います(もちろん,実現しさえすれば,③は後からついてくると思いますが,だからといって,何も検討する必要がないとは思わないんですよねえ.実際,internetは,最初から今のような使われ方を想定していたとは思われませんが,それでも,私が知るだけでも,20年か25年くらい前には日本でもNTTやソニーがネットショッピングを始め,いろんな使い道に関する検討やそれに関連した技術検討をしていましたもんねえ).

特に,技術者は,少なくとも①については,何かを示す必要があると思います.つまり,どういた技術的課題があって,それが現在の技術の延長・進展によって解決されるものなのか,何等かの技術的飛躍が必要なことなのか,といったことを整理し,数値目標を掲げるなりなんなりして,どういったロードマップで課題を克服していって,技術的に実現できることを示していけばいいのか,とことん,突き詰めて考えて,社会に示す努力をすべきではないのかなと.ロードマップという考え方も,正直,イノベーションを起こす際には弊害になりかねないですが,そうは言っても,「こうすれば技術的には実現できるだろう」というものを示す必要はあるのではないかなと.もちろん,検討した結果,「実現できそうなシナリオは現時点では描けなかった」でも,構わないと思います.何年か後に,ものすごい技術がポンとでてきて,一気に状況が変わる可能性はあるわけですから.

②や③についても,それらを専門とする人たちが何等かのものを示すべきなのではないかと思います.その上で,一般の多くの方々と議論をしていくのが大切なのではないかなあと.

そういったものがなく,ただ,自分達の都合のいいことだけを示す,自分達ができる部分だけつまみ食いして満足してしまい,システム全体についてきちんと深く考えない,「わかりやすさ」を理由に詳細を示さない,あるいは,何でも自分達の都合のいいように解釈して,十分な検討なく,「このままやっていけば,○○年後には実現できるでしょう」,「夢を実現しましょう」といったことを言うのは,新薬の治験結果の改ざんとか,問題の隠ぺいとか,あやしい投資話とかといったことと本質は同じというか,正直,詐欺とまでは言わないまでも,誠実なやり方ではないのではないかなあと感じています.

宇宙エレベータに関しては,なんとなく,そんな匂いを感じるので,私は懐疑的です.といっても,これは「食わず嫌い」,あるいは,「偏見」であって,関係者の方々は,実はものすごく真剣に検討していて,その検討結果を私が知らないだけ,無知なだけかもしれないので,一か月後には「宇宙エレベータを実現しましょう!」とかって,能天気なこと言っているかもしれませんが?

私自身はというと,これも,宇宙業界では宇宙エレベータと同様,あやしい,胡散臭いとみられる場合が多い,宇宙太陽光発電システムについて,真剣に検討したいと思っています.実際,そういう検討会が11月には始まります(何人かの心ある先生方で小さく始める感じですが).

宇宙太陽光発電システムは,宇宙に数キロメートル四方の太陽電池パネルを敷き詰めて,発電をして,それをマイクロ波,あるいはレーザー等の無線送電システムで地上に送ることで,地上の電力の一部を賄いましょう,というもので,これまで,その巨大さ,莫大なコスト見積等から,机上の空論とみられる場合が多かった気がします(実際,私自身,「あまりにも非現実的な数字が並んでいるな.もうちょっと小さいサイズとか,違うシステムとか,違う使い方とか考えられないのかなあ」と思っています).

例えば,無線送電自体は技術的には実現していますが,その技術の延長で,宇宙から地球へ送るといった長距離のものに対応できるのか,そもそも,そんな巨大なものをつくるのが技術的に可能なのか,などなど,課題はたくさんあります.コストの問題もありますが,「じゃあ,お金が無限にあればできるのか」と言われたら,「無限にあったとしても,いますぐは技術的に難しい」というのが,関係者,関係者以外に関わらず,共通の答えとなるのではないかと感じています.

ただ,やはり,技術的な面だけみた場合に,どうすれば,どんな課題を解決すれば,実現できるのか,ということは,そろそろ検討してもいい時期なのではないかと思います.もちろん,これも,実は既に十分に検討されていて,私が知らないだけなのかもしれませんが,自分の知る限りでは,“都合のいい”検討が多いような気が・・・

自分自身は,発電したものを地球に送るにしても,宇宙で使うにしても,実現できたら,社会にとって価値のあるものになるだろうと思っていますし,面白い,ワクワクすると思うので,真剣に技術検討をしたい,と思うわけです.もちろん,「現時点では,実現の道筋は描けない」という結果になったとしたら,自分の能力の低さを恨みつつ,新しい技術が生まれるのを待つしかないわけですが.

「宇宙太陽光発電システム」と言ったら,「あんた,何言っちゃってんの?」って笑われそうで,ちょっと怖いですし,なので,あまり周りの方々(特に,若い先生方)を巻き込むのはためらわれますので,まずは,知り合いの先生方と考えてみようかなあというところです.

p.s. なんとなく,今回は宇宙エレベータとか宇宙太陽光発電システムの話になってしまいましたが,宇宙以外にも,「こういうことができたらいいだろうなあ」と思うことはいろいろありますねえ.


2015年09月28日(Mon): 来週は宇科連

Category: General
Time: 20:50
Author: asel
来週は宇科連ということで,発表予定のMr.Ohinata & Mr. Tada のプレゼン内容の確認をしましたが,修正すべきところは修正していただいて,ビシっとした発表をしていただきたいなと(学会の1週間前にプレゼン内容の確認するなんて,この研究室にしては珍しい・・・今後はこうありたいですねえ).

さて,今日は久しぶりにSEEDSの運用の様子を見学させてもらいました.
【SEEDSの運用】

ここのところ,SEEDSは,衛星工房のB1の皆さんの運用体験に利用しています(アップリンクをするのはB4メンバーです).衛星の運用は地味ですが,B1の皆さんには運用の大切さや面白さを感じ取っていただければなと.