Mr. Shitaraと Ms. Fukunaga は,今頃,SciTechの原稿と格闘中でしょうかね.

【今日の新千歳空港】さて,この研究室では大型宇宙構造物の研究をやっています.大型宇宙構造物というと,その際たるものが,宇宙太陽光発電システム(Space Solar Power System, SSPS)です.1km以上の構造物が宇宙に浮かんでいて,発電をして地上に電波で電力を供給するシステム,という感じですが,個人的な印象としては,日本はずっとSSPSの研究をしていけど,なかなか実現に向けた具体的一歩を踏み出せていないのかなあというところです.

確かに,他の研究・開発に比べると,国の施策としての優先度は低いのかもしれません.ただ,地球に電力を伝送しなくても,宇宙で衛星間の電力伝送とか,月周回衛星から月面への電力伝送とか,他にも使い道はあるような気はするので,個人的には,実現してほしいなあと思う技術の一つではあります. それには,とりあえず,技術実証をやるのがいいんだろうなあと思いますし(KIBO-FFで,2機の小型衛星間で電力伝送をできたらおもしろいだろうなあ),たとえほんのちょっとでも,宇宙からのきた電気で地上の何かが明るく光ったら,多くの人が,「おおっ」と思うだろうなあと思うんですよねえ. やっぱり,大事なのは,ゴールの設定と,はじめの一歩からゴールに至るまでのシナリオづくりですよねえ.

もちろん,関係者の皆さんは,そういったシナリオを作り続けているわけですが,今のこの国内外の宇宙開発・利用の状況をみつつ,ステークホルダーの皆さん(=国民の皆さん)のことを考えて,今一度,そういうシナリオをつくろうとしているのが樋口先生です.