【EM(手前)もFM(奥)もフル稼働】今日もMr.YamaguchiMr.nakamuraがNEXUSのチェックをしていますね(最後の運用試験は明日から?).

このブログは基本的にOB・OGと学内生向けなので,こういうことを書くのはどうかな,と思いつつ,ちょっと書きますと・・・

NEXUSはJAXAの革新的衛星技術実証1号機のミッションの一つという位置づけであり,JAXAさんのサイトにも書かれている通り,NEXUSは,「宇宙システムの基幹的部品等の安定供給に向けた環境整備」の一環として,衛星技術や搭載機器の宇宙実証をするプログラムの中で打ち上げられます.

ということは,まあ,端的に言えば,「打ち上げたら,売れる製品にしてくださいね」ということですね.

実際,NEXUSのπ/4シフトQPSK送信機は売れるものになると思います.売ってくれる会社さんと調整しないといけないですし,ここ1,2年で周波数の状況が変わっているので,それに対応しないといけないですが,この送信機は結構(というか,かなり)便利です.FSK送信機とトランスポンダは,JAMSATさんのご意向次第ですが,できれば,海外のアマチュア無線の方々向けに出していければなという感じです(あとは,QOSKもそうですが,周波数をずらして,実験用途に使うとか).カメラは,既にたくさん売られているので,今更感はありますが,まあ,値段とカスタマイズ性あたりで推してみるのかなあという感じでしょうか.

ということで,そういう目的の衛星を作っているのが実は学生です,というところが,何とも・・・,という部分は正直あります.昔のように,人材育成目的で打ち上げるのなら,まあ,世の中的にはなんでもありだったのかなのかもしれませんが,今回はそうではないので,キッチリつくって,キッチリ運用しないといけないわけです(人材育成目的でも,キッチリやるのが筋だと思ってやってきましたが).

で,NEXUSはというと,2年前は,衛星をつくれるレベルのメンバーはいなかったのではないかと思います(メンバーの皆さん,ごめんなさい).私も,久しぶりに研究室でつくる衛星を直接みることになって,どうなるかなあという感じでした.

というか,SEEDSもSEEDS-IIも学生任せでしたし,SPROUTも学生&山﨑先生任せだったので,それなりに関与するのはNEXUSが初めてだなあという感じでした(といっても,口を出しただけで,NEXUSを実際につくったのは学生メンバー&JAMSATの皆さんですが).

そういうスタートだったので,ホント,いろいろありました.多分,「そんなしょうもないことをしたの?」,「そんなこともできなかったの?」って言われそうなことも多々あり・・・

その度に,JAMSATの皆さんを始め,関係の方々には「開発しながら勉強をしていって,FMが完成する頃にはそれなりのレベルにまで達したいと思っていますので」という言い訳をしながら,いろいろお許しをいただいてきました.ホント,学生メンバーも私も「OJTのよくない例」って感じでした.

まあ,でも,何とかここまで来たという感じでしょうか.あとは,果たして,言ってきた言い訳が本当だったか,ウソだったか,ですね.その答えは,今年度中にはわかるはずですが,メンバーには,衛星引き渡しまでキッチリやって,運用準備もキッチリやって,「本当だった」ことを証明していただきたいなあと.

それから,NEXUSの内輪の目標は,「一人でNEXUSと同じ機能のものをつくれるようになること」だったのですが,さっき,メンバーと話をしたら,「一人は厳しいけど,二人なら」って感じのようですねえ.でも,ちゃんとそれぞれのメンバー資料をつくれば,それを読んだ人は一人でもいけますかね?

賛否両論があるかと思いますが,個人的には,「最初はマネでもいいじゃないか」と思っているので,CESSのメンバーに資料を渡して,「NEXUSと同じ機能をもったものを設計して図面に起こして,実際につくってみる? 基板はP版さんあたりでつくってみて.半年くらいでどう?」とかって言ってみたいですねえ(お金の問題はありますが・・・).

それはさておき,本来,個人的には,「やりたい人」ではなく,「やれる人」がやるのが筋だと思っていますし,いまやりたいのはStarshadeの技術を実証しつつ,実際にデータを取る超小型衛星なので,次はNEXUSのようなOJT方式とは違うアプローチになるんだろうなあと思います.実際,研究室内もそんな感じになっていますし.

ただ,そうなると,一番問題なのは,実際に開発して打ち上げる機会・予算を指導教員が取ってくることでして,今更ですが,その難しさを感じているところです(ビジネス系やインフラ系のミッションのお話しはいろいろいただきますが,宇宙科学系は・・・ 技術のベースは同じなので,うまく融合できないかと思う今日この頃です).


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